【ビジネスコラム】「エーアイプロダクション」という社名は生成AIと関係があるのか?


「エーアイプロダクション」という社名の由来について良く聞かれる。「AI(Artificial Intelligence=アーティフィシャル インテリジェンス)と関係があるのですか?」「コンテンツ制作に生成AIを使うのですか?」……
「エーアイプロダクション」という社名の由来について良く聞かれる。「AI(Artificial Intelligence=アーティフィシャル インテリジェンス)と関係があるのですか?」「コンテンツ制作に生成AIを使うのですか?」などの質問が寄せられる。弊社お問い合わせフォーム経由で、弊社の事業内容をよく理解しないままに送りつけられる営業メールでは、AIがらみ受託開発、Si的な扱いを受けることも多い。
ここまで書いて、すでにおわかりの方も多いかと思うが、エーアイプロダクションのAIは私、伊藤秋廣(Akihiro Ito)のイニシャルで、今から18年前、私が40歳のときに、ごく普通の営業マンから異業種脱サラ独立を果たし、フリーランス・ライターとして活動を開始したときに、まずは屋号を決めてドメインを取得してロゴをつくって名刺を作ろうと考えたときに、たまたま「a-i-production」というドメインが空いていたという、偶然の産物。当時はまだ、AIなんて言葉が世の中に普及していなかったのに…、それがようやく時代が追いついたって感覚(笑)。
ということで、設立当初はエーアイプロダクションとAIはまったくもって関係がなかったのだが、実は最近、私もAIがらみの取材を続けるなかで、ある共通点があることに気がついた。それはAIが学習をしながら進化をしていくという点だ。例えばソフトバンク社のロボットPepper(ペッパー)くんも、癒やし系ペット型ロボットLOVOT(らぼっと)ちゃんも、みんな学習してデータが蓄積されることで賢く、人間らしくなっていく。くだんの生成AIもそう。活用され、データがインプットされ蓄積されることで学習し、使い勝手が良くなる、あるいはより精度の高い回答、提案、対話が可能になっていく。
これってある意味、僕らインタビュアーも同じ。私、伊藤はこれまでに年間350-500人くらいの実に様々な業界、職業、立場の方へのインタビューを続けてきた。かなりの数のインプットを続けることで、インタビューの精度が格段に上がっている。業界理解度が高まれば的確な質問を投げれるし、相手の話の理解度があがれば取材時間の短縮にもなるし、基本事項をすっ飛ばしてさらに深い質問を投げることができる。相手も私の業界知識を信頼し、安心して良い話を投げてくれるし、気持ちの良い会話のキャッチボールが可能になる。経験の数、インプットの量が間違いなくインタビュー力を高めていく、まさに生成AIと同じ。なので、今はエーアイプロダクションの社名由来を聞かれたときに、「圧倒的経験数によって学習をかさねて、精度の高いインタビューができる」みたいな、後付けのそれっぽい説明に切り替えている。
確かに経験を重ねるたびに見えてくるモノがある。すなわち相手の深層に迫っている感はあるし、明らかに単なるQAとは異なる独自のインタビュースタイルに到達している。でも、まだまだ進化できる。続ければ続けるほど、他の追従を許さない存在になれるような、そんな仕事なのかもしれない。







