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【インタビューコラム】“とぼける”という技術
2026年04月2日


インタビューの現場でちょいちょい使うテクニックとして「とぼける」というのがあります。
インタビューの現場でちょいちょい使うテクニックとして「とぼける」というのがあります。先方がうれしそうに披露してくださるエピソードをすでに知っていたとしても、「そうなんですか?」と、わざとらしくならないよう、あくまで自然に驚いて見せます。
せっかく相手が、とっておきのエピソードとして得意げな顔で話してくれるのに、知ってますよ、と水を差すのは失礼ですし、そこで相手のテンションが落ちてしまいます。
とぼけるのは重要ですという話をすると、いつも思い出すことがあります。
その昔、ある税理士にインタビューしたときに、例えば税務調査が入ったときの対応として、
嘘をつくのは罪になって処罰が重くなるが、とぼけるのは許されることもある、という話を聞きました。
気づいているにも関わらず、知りませんと嘘をつくのではなく、あれ、そうだったかな?あんまり覚えていないなと、とぼけることで、相手の心証が変わり、例えば追徴課税などの度合いが軽微になるというのです。
人は失敗しますしし、うっかりということがあります。わざとやったのか、知らずにうっかりだったのか、税務上、同じ罪でも、その動機によって処罰の違いが生じるというのです。
当時はなるほど、とやけに感心したモノですが、まあ、こうした裏話というか、教科書的ではないエピソードにこそ価値があるなと今でも深く心に刻まれております。
20年にわたるインタビュアー人生を歩んできた私の使命として、このようなリアルでためになるエピソードを思い出し発掘してみなさんに披露していければと思います。
ビジネス知恵袋のひとつとしてご活用いただけますと幸いです。







