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プロ・スタイリストが提案する“100年後を見据えたファッション”とは?

2019年09月28日
スタイリスト澤木祐子

お客様へのカウンセリングを通じて最適なスタイルを提案するパーソナルスタイリストが目指す“100年後を見据えたファッション提案”について話をうかがいました。

――パーソナルスタイリストのスペシャリスト集団である、国際スタイリングカウンセラー協会が、どうして「#100年後の地球を考えるTシャツアート展in今治」を主宰することになったのでしょうか。
個人向けのスタイリストなので、お客様のクローゼットカウンセリングにうかがうことがあります。すると同じようなアイテムが複数あったり、まったく使用していないものもあって、実はクローゼットの中身の半分程度しか利用されていないというケースを目の当たりにしてきました。私たちの世代ってモノはたくさん持っているけれども、しっかり使いこなしていない世代ともいえるのですね。

昨今、社会問題となっている“洋服の大量在庫・大量廃棄”は、販売する側だけでなく、私たち購入する側にも問題があると感じていました。ファッションにかかわるものとして、何か解決策を見出せないものかと考えていた時に、日本環境設計さんのケミカルリサイクルの技術を知りました。

大量廃棄を防ぐには、まずは洋服が再利用できることを利用者の方々に知っていただくべきではないかと考えたのですが、単なる啓蒙活動を進めていても、なかなか浸透しません。そこで、海などの自然界に流出する『海洋プラスチック』の問題にも着目。廃棄されたペットボトル6本から一枚の、永遠にリサイクルが可能なオリジナルTシャツを作り、デザインコンテストを実施することで、洋服と海洋プラスチックの廃棄問題について考える機会を持っていただこうと考えました。

――イベントの概要をお知らせください。
10月5日、6日の2日間、愛媛県今治市唐子浜にて応募作品の展覧会が実施されます。当日は、コンテストの優秀作品の表彰のほか、すべての応募作品を愛媛県今治市内の海岸に展示します。また、来場の皆様にもプラスチックごみを拾っていただいて、新しいオリジナルTシャツづくりに参加いただけます。今回のイベントへの応募は8月31日で終了してしまいますが、今後も継続的に開催していければと考えていますので、ご注目ください。

――読者に伝えたいメッセージは?
100年後の地球を考えるというと大それた話のように思えるかもしれませんが、例えば新しいファッションアイテムを購入する前に、クローゼットの中身を見直してみて、アレンジするなど、小さな一工夫を重ねることで、変えられる未来があることを知っていただきたいです。次回から、再利用やスタイリングのコツについてお話をさせていただければと思います。

一般社団法人 国際スタイリングカウンセラー協会
代表理事
澤木 祐子さん

メディアスタイリストとしての39年間、3万以上のスタイリング経験を活かし、トータルライフスタイリングを提案。芸能人や文化人、モデルなどを対象としたメディアスタイリング以外にも、個人向けのサービスを展開し、3千人以上の人々にスタイリング提案をしている。スタイリングカウンセラー(R)認定講座を開講し、お客様をパーソナルにビジュアル表現できるスタイリスト育成にも精力的に取り組んでいる。

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