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【パートナークリエイターの横顔】音声起こし・書き起こしチームリーダー式田さん

2023年06月13日
登録クリエイター

株式会社エーアイプロダクションの業務を副業で担当している式田さん。本業をしながら副業を行うメリットや、クライアントと長期に渡る良い関係性を維持し続ける秘訣に迫るべく、話を聞かせていただいた。

面白いと感じたことに挑戦してみる

——株式会社エーアイプロダクションの業務を副業で担当しているとお聞きしています。まずは、本業のキャリアについて教えてください。

本業のキャリアでは、長期に渡って営業関連業務に携わっていました。

前職では中小の広告会社にて3年ほど制作進行、営業を兼務。その後転職してKADOKAWA出版に入社しました。法人の営業や営業支援部隊に所属していましたが、2022年10月にデジタルプロモーションのマーケティング部門へ異動。現在は主にSNSを活用したマーケティングを行っています。

副業も認められているので、申請した上で副業に取り組んでいます。

 

——副業を始めたきっかけを教えてください。

前職で取材に同行することもあり、インタビュアー兼執筆を担当するライターさんが捕まらないこともありました。その際は私がインタビューをして記事を書いたことがあり、仕事として取り組むのも面白いと思ったのがきっかけの一つです。

 

——弊社伊藤との出会いについて教えてください。

前職では伊藤さんに仕事を依頼する立場でした。とある案件にて伊藤さんに仕事を発注したことから出会いました。ことあるごとに伊藤さんとお話をする機会が増え、前職を辞める際にも連絡を取り続けていました。

私が転職してひと段落したタイミングで、伊藤さんから「文字起こしやレポートを書いて欲しい」という話があり、お手伝いを始めたことがきっかけです。

 

——営業とはジャンルが異なるイメージですが、これまでのキャリアと異なる業界の「書き起こし」を副業に選んだ理由を教えてください。

もともと本を読んだり物語を作るのが好きで、昔お笑い芸人にチャレンジしたこともあります。私がネタを書いた時に「文字で表現するのが好きだな」と思い、書き起こしにチャレンジしてみたいという気持ちがありました。その気持ちを胸に抱いていた中で伊藤さんからお声がけをいただいたので、書き起こしの副業を始めました。

書き起こしだけでなく、インタビュアーを経験させてもらうこともあるので、非常に貴重な体験をさせていただいているなといつも実感しています。

 

——インタビューを担当することもあるとのことですが、式田さんがインタビューする上で注意している点はありますか?

インタビューでは、相手のことを引き出す必要があると感じています。相手が頭で思っていても話には出てこない部分、つまり普段は言語化しないような内容を言語化させるのが大事だなと。それはインタビューだけでなく、様々な仕事と共通すると思いました。

インタビューをしていると、「相手の意見や思っていることをいかに引き出し、自分の考えとマッチさせるのか」という面でとても鍛えられると思っています。

 

本業と副業を区別しすぎないマルチワークという考え方

——副業を続けるために大切にしていることを教えてください。

副業と本業の線引きをしないことです。本業で安定した収入を得られているから、「忙しい時は副業はやらなくていいや」「やりたい時だけやればいいや」と言い訳をしてしまい、続かないかと感じています。おそらく継続して副業に取り掛かっていたとしても、責任感が欠如してしまう可能性があると思います。

 

副業と本領を結びつける方が絶対に続きます。なので意識して副業をやった方が自分自身にとってプラスになる。今の私の働き方は副業というより「マルチワーク」に当てはまるのかもしれません。

 

——副業で「これは恩恵を受けているな」と感じたことがあれば教えてください。

書き起こしでは、伊藤さんがインタビューしている内容を聞くことも多く、経営者の方や現場の方、いろんな方々の考えが勉強になる点です。業界を限定することなく仕事をされているので、様々な業界の話を聞くことができます。様々な考え方をインプットできるというのは、スキル的な面やマインドセットだけでなく、本業に関わりのある技術系の話では特に参考になります。

言葉巧みに本質を追求していくので、その方々の根本となっている考えを聞けるのは貴重な体験です。株式会社エーアイプロダクションの業務に携わることで、第一線で活躍している人の生の声を聞けます。これは人生経験としても有意義だと感じています。

例えば、出版業界にいると出版業界の話だけしか普段は入ってきません。しかし、インタビューを通して他の業界の最先端情報に気付けることも少なくありません。逆に文化や歴史を作ってきた第一人者たちの考え方や、町工場の人にしか聞けない思いなども聞けることがあります。それぞれの第一線で活躍されている人々の話をインプットできるので、私がアウトプットをする時の表現力に繋がっているんだと思います。

もちろん、株式会社エーアイプロダクションとは守秘義務契約を交わしているので、機密情報を外部に情報を漏らしたりはありません。

 

信頼し合うことから生まれる新しい働き方

——株式会社エーアイプロダクションのお仕事を引き受けている立場として、助かっている点などがあれば教えてください。

自分の成果物に対して伊藤さんから丁寧なフィードバックが返ってくるので、至らない部分が明確になることは副業を続けていく上でのモチベーションにも繋がります。

もちろん付き合いの長さもあると思いますが、コミュニケーションをしっかりと取ってくださるので、不明点をそのまま放置しないような仕組みができているのかと感じます。

また、クライアントに対して副業でやっていることを考慮して調整してくださっているんですよ。

伊藤さんからは「ただの外注者というわけじゃなくて、上下関係のないパートナーとしての関係性を築きたい」というお言葉をいただいています。お互いをリスペクトし合うパートナーとして仕事をしているからこそ、長くお付き合いをさせて欲しいと思っています。

 

——副業としてのチーム作りで配慮している点について教えてください。

様々なタイプの方にお願いすることがあるのですが、一番気をつけているのは「気持ちよく仕事をしてもらうこと」です。家庭の事情や副業で担当する方もいるので、それぞれに事情があることを忘れずに融通を効かせるように意識をしています。

具体的には、納期に対して余裕を持つようにしています。副業の余裕がないタイミングでは余裕のある人にお願いするような作業配分をしています。かと言って、仕事の依頼が偏ってしまわないようにも意識して、作業のバランスを取ったりしていますね。

 

——チーム内で作業を振り分けたとしても、人によってはクオリティが異なる場合があるかと思います。クオリティを担保するために意識していることはありますか?

クオリティの担保に関しては、全て高品質というのは難しいですね。提出された文字起こしに対して「自分が構成して記事を書くならば、どのように整理すれば書きやすいのか」という視点で見直すようにしています。

私自身が副業で行っているので、副業の領域は出ないかなと思っています。なら私が副業者としてお願いされる時に気持ちよくできるような環境を作ろうと心がけています。

 

——チームを円滑に動かすための人選はどのようにしていますか?

連絡を取りやすい人で、信頼を置いてる人が一番です。あとは納品後のことまで想像して繊細な作業をしてくれる人ですね。

私の仕事への向き合い方に共感してくれるということは、私自身と価値観が似ているということ。「こうしたら読みやすい、こうして欲しい」という要望は言語化が難しいので。自分自身で「これを出したら読みやすいだろうな」という考えを持って作ってくれてる人はありがたいですね。

先を見て作れる人と言うのは性格的な部分もあると思っていますが、細かく適切に対応してくれる方には優先的に仕事をお願いするようにしています。

 

副業と本業のマッチングに挑戦したい

——今後挑戦してみたい業務内容はありますか?

伊藤さんから頂いている仕事で、副業と本業をマッチングさせるような取り組みにチャレンジしていきたいと思っています。

具体的には、株式会社エーアイプロダクションのホームページにてKADOKAWAの書籍を紹介する形で掲載させてもらおうと思っています。

伊藤さんは様々な企業とお付き合いがあると思うので、企業研修で使用する書籍等を作成するプロダクトを展開できればと思っています。私の本業とエーアイプロダクションを結びつけられると嬉しいです。

 

例えば、伊藤さんがインタビュアーとして専門家にインタビューし、まとめたものを書籍化するということも可能かと思案しています。

また、著者のインタビューをうちの紹介記事として、社内から発信できるようなものとして作るという取り組みもできると思っています。利益を生むというより、「こういう活動を行っている」という広報のような発信をしたいです。社内でも他部署にも声を掛けて、取り組みを実現できないかと広めています。

(取材・執筆)重松 雄太

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