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インタビューで大切なモノ? それって“愛”だよね。

2023年09月11日

聴くだけで相手から信頼を得られる「ビジネスヒアリング術」をテーマに、日々の取材活動のなかで感じたこと、考えたことを書き綴っていきます。本日のお題は、「インタビューで大切なモノ? それって“愛”だよね」。

ちょっと前に、「もしかしたらChatGPTの登場によってライターの仕事がなくなるかもしれない」論争が沸き起こって、そのときにインタビューだって、もしかしたら、僕らのような人間ではなくて、ロボットインタビュアーとかが出てきて、「コンニチハ、マズハ、ジギョウナイヨウカラオキカセクダサイ…」って時代がこないとも限らないと思ったのですね。

では、ロボットインタビュアーに負けないようにするためには、何が必要だろうってずっと考えていたのですが、結論として、“それは愛だ”と思い至ったわけです。“愛が大切”なんて言うと、何をユートピア的な発言をしているのだと笑われてしまうかもですが、確かに少々、ファンタジックな表現を借りつつも、ちゃんと真面目な根拠があったりするのですが、愛って対象によってはマニアック、偏執、●●バカって言葉に置き換えられますよね。例えば、バイオマスの研究者が微生物について語ったりすると、“微生物愛”の強さが伝わってきたりしますよね。インタビューも同じだと思っていて、インタビューを受けてくれる対象者に対して、どれくらいの愛情を注げたり興味を持てたりするか、そういった“愛の交換”っていうのは、まだまだロボットに間で交わすことは多分難しいのではないかと思うのです

ここでいう抽象的な“愛”というものを、もう少し物理的というか、現実的な表現に置き換えると“愛って温度なんですよ”って僕は捉えているのですね。だからインタビューって、熱交換をするようなイメージ。例えば、緊張している時や初対面の時って、話慣れていない人ほど“相手に話したい”というテンションが少しだけ下がっていたりするではないですか。僕もいろいろな経営者の方とお話をしてきましたけれども、初めて会うとちょっと“スカしている人”って多いんです。スカしているというと語弊があるか、要するに“ノッていない人”というか、なんとなく“冷静な大人”状態なんですけれど、それっていわば、相手が低温状態にあるわけですね。
金属では、温度が高い部分から低い部分へと伝播していくではないですか。そこには熱伝導率というものがあったりするわけです。人も同じ。熱狂は伝播するのは、ライブ会場とかクラブにいけばわかります。だから僕は、ちょっと冷めている人に対しては熱量を持って、しっかり熱意=愛を伝えていくことで相手を温めるという感覚を持ってインタビューに臨みます。そしてちゃんと熱交換していく。熱は送り続けないと温度は下がっていくので注意が必要ですが、熱が上がりきった瞬間に素敵な時間が生まれたりします。

僕たちが愛を持ってインタビューして、愛を持って文章を書いている限り、ロボットやAIには負けません。人間なら人間らしい仕事をしていけばいいですし、少なくとも僕は。そんなインタビュアーであるべきと考えながら仕事をしているつもりです。愛を持てない、興味を持てない相手にどのように臨むべきか。それは職業的好奇心を発動し職業的興味、共感を持って臨むます。それがプロの姿勢ってもんです。

職業的共感についてのコラムはこちら。

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