Podcastトークをテキスト化!【episode #05】各界の実力者たちに共通する“実力者”になるためのセオリー


年間500人/100社にインタビューを続けるプロ・インタビュアー伊藤秋廣が、日々の取材活動の中でキャッチした、エモくてタメになるエピソードをバシバシご紹介するPodcastをテキストコラム化。今回は、実力のある人に共通する意識、実力をつけていくまでのプロセスには一定の傾向について。各界の“実力者”に聴いた話から読み解きます。
様々な業界、様々なジャンルの「実力者」の話が聞けるのは、インタビューの仕事の醍醐味でもあります。
ここはあえて、成功者じゃなくて、実力者という表現を使っています。
もちろん、成功者の話も聞きますが、成功するためのセオリーって、なんか体系化できないんですよね、こういっては何ですが、必ずしも実力がある人だけが成功するわけではない。
もちろん否定しません。でも、僕が惹かれるのはあくまで実力者。
持論ですが、実力とブランディングは両輪で回すべきで、実力のない人や企業がブランディングだけ先行して、たとえ集客できたとしても、そこには失望しか生まれないじゃないですか。
少なくても僕は、インタビュアーとして実力をつけていきたいなって意識があるので、どうしても実力者に目がいっちゃうのかもしれません。
実力者は、いろんな業界にいます。もちろん有名人もいますし、無名な実力者もいます。
諸説ありますが、いろんな実力者の話を聴いて思ったのは、結局、数なんだなってこと。
数がずば抜けている。
例えば、スポーツもそうかもしれないですが、技術的なものは、まず数をこなすことで習熟していく、まあ練習をすればするほど上手になっていきますよね。
イチローとか大谷選手など、世界的に活躍しているアスリートは練習量がハンパないっていいます。古い言い方をすれば、努力を続けている。もちろん意識っていうのも違うんだろうけど、やっぱり大成してる人は、すっげえ数をやってる。
外科医もそうですね。偉い人の心臓手術を執刀する天野先生にお会話をうかがったときもハンパない数をやっていた。まあ、そういう人って職人気質なんですよ。大学病院で偉くなろうなんて思わない。ひたすら目の前の患者に向かっている。ピュアでもあり、良い意味でワーカーホイックなんですよ、まさに仕事バカ、それしか興味ない、そういう人って私大好き。
数っていうのは、技術だけの話ではないんですよ。感性を磨くにも数は必要です。
以前、世界的に活躍している靴のデザイナーにインタビューしたときに、その人、おしゃれだったから、結局、服のセンスってどうしたら身につくんですか?って聞いたら、
音楽と一緒ですよっていわれて。
伊藤さん音楽好きですか?
これ黒っぽいよなとかわかるじゃないですか。それはたくさん聞いているからですよ。
服もたくさん見てきたし、雑誌も見たり買ってみて着てみたり、トレンドもみたり、服が大好きでたくさん触れてきたから、良しあしがわかるんですよ。
なるほどと
ジャズミュージシャンに聞いた時にも、アドリブの話になって、あれは思い付きで演奏しているわけじゃなくて、過去の優れたミュージシャンのフレーズをたくさん聞いてコピーして練習して、体の中にしみこませているんだと。要するに引き出しの数なんだと。
引き出しの数、というのは本当に重要で、私もインタビュアーとして数にこだわってきまして。年間500人とかって、何で重要かというと、インタビューは経験すればするほど引き出しが増えていきますって説明しています。
要するに、相手がこういっってきたら、こういう返しをしてあげると、相手は喜ぶし。こういう聞き方をすれば、ちゃんと話をしてくれるねとか。色々な相手がいますからね。年齢や立場、話の内容によって違う、会話パターンをしっかり蓄積していく。たくさん引き出しを作って、次の機会にすぐ引っ張り出せるよう整理してしまっておくんです
すなわち、ただ数をやればいいだけじゃなくて、その数をやりながら、ちゃんと自分のやってきたことを再確認したりとか、検証するっていう習慣をつける。その蓄積した数が必ず自分の糧になると意識する必要があるのですね。これってプロ意識なのかもしれません。数を自分の糧にして実力をつけていく、とてもシンプルなセオリーだと思います。
数をこなすというのは、すなわち継続が必要という話です。三日坊主では3回しかできませんが、一年続ければ365回できる、単純な話です。もちろん効率化も必要です。効率化することで、1日2回できればさらに数がこなせる。効率化は近道をつくったり、手を抜くために必要なことではない。
継続はチカラなり。
私はほぼ毎日、自社のホームページの実績紹介を更新し続けていますし、このポッドキャストも毎週、続けていますし、続けていくことでしゃべりがうまくなったり、見えてくる世界もあると思っています。基本、死ぬまでしゃべり続ける、おしゃべりおじさんからおじゃべり爺さんへと進化をしていきたいと画策しております。
ということで、今週も最後までしゃべらせていただきありがとうございました。
Podcast「年間500人以上に取材を続けるプロ・インタビュアー伊藤秋廣が、本当に聴いたエモい話」
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