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日本一の拠点数を誇る駐車場サービス。誰ひとり“損をしない”モデルを確立

2020年05月11日
シェアリングエコノミー

有休資産の共有によって経済の活性化を図るシェアリングエコノミー。不動産・建築分野と親和性の高いシェアサービスをピックアップしていく。今回は空き駐車場のシェア『akippa』を紹介。

――サービス概要をお聞かせください。

 全国のオーナー様がお持ちになっている月極、およびマンションや一軒家の駐車場の空き枠を“一時利用”にて提供。スマホやPCのアプリ、WEB経由でドライバーが手軽にご予約して利用いただくというマッチングサービスです。ドライバーは自分が行きたい場所に必ず駐車スペースを確保できますし、しかもコインパーキングに比べて安価に利用可能。駐車スペースを貸し出す側も、コストが1円もかからずに収益をあげることができるため、両者がメリットを感じやすいという特徴があります。

 一般的な駐車場は、有名な観光スポットや大型の商業施設周辺に完備されていますが、例えばスタジアムでサッカーの試合や野球の試合を観戦しようと思ったり、あるいは車で帰省をしようとしても駐車場の確保が難しく、断念せざるを得ないケースもあります。しかし『akippa』の駐車場は住宅街や商業地域にも分布しているため、それぞれの目的に合わせて非常に便利にご活用いただけます。現在、全国47都道府県すべてをカバー。累計3万5000拠点の駐車場登録があり、駐車台数は大手コインパーキングには劣るものの、拠点数では日本一となっています。“駐車場がない場所であっても『akippa』の駐車場はある”状況になっています。

――そもそも、どういった思いからこのサービスを立ち上げられたのでしょうか。

 営業会社を経営していましたが、クレームが多く、自分たちがしていることは世の中のためになっていないと気づいたときに、いずれは“世の中の困りごとを解決し、必要とされるサービスを創りたい”と考えるようになりました。社員全員で200個の困りごとを模造紙に書き出した中に、駐車場不足という課題があがりました。さらにマンションの駐車場に空きが出ていて、そのため管理費が高くなって困るというミスマッチが発生していることがわかり、この二つの社会課題を解決しようと考え、事業をスタートしました。

――ここまでサービスが拡大することになった理由をどのように分析されていますか。

 このサービスは、ユーザーもオーナーも誰も損をしないビジネスモデルになっている点があげられます。簡単に予約できることや安価であることをユーザーがメリットとして感じていて、オーナーは投資不要で、そこそこの収益を得て満足されています。例えば、所有する土地をコインパーキングにした場合、集客できなければオーナーは損をします。また業者かオーナーのどちらかが100万円単位の投資を行うため、どんな場所でも駐車場にできるわけではありません。この『akippa』のビジネスモデルであれば“試しにやってみよう”という軽い気持ちからトライができるという特徴があり、それが拡大のスピードに拍車がかかった理由だと思います(次号に続く)。

 

akippa株式会社

代表取締役社長 CEO

金谷 元気氏

高校卒業後4年間、Jリーガーを目指し関西リーグなどでプレー。引退後に上場企業にて営業を経験し、2009年2月に24歳で起業。14年に駐車場予約アプリ『akippa』をリリース。

 

(豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー「ZENCLUB」5月号に掲載)