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ご近所で子育てを頼りあえることで、誰もが社会参画できる世の中を

2020年09月10日
シェアリングエコノミー

モノや場所スキルや時間を共有する「シェアリングエコノミー」を特集。今回は子育てを通じた共助の社会づくりを進める『AsMama』を紹介します。

――まずは事業概要からお聞かせください。
 創業以来、「人と人とをつなぐ」「人と企業をつなぐ」を二軸に、子育てを中心とした頼りあえる街づくりを進めてきました。当初は、身近な誰かと子育てを頼りあえる環境を整えることで、女性が本来持っている能力や可能性を活かしながらチャレンジできる社会を作ろうと考えました。具体的には、子どもを預けたい方と預かりたい方を、プラットフォームを介してつなぎ、お互いに支えあう子育てシェアの仕組みを構築。預ける側にメリットがあるのはもちろんですが、預かる側も自分の子どもに兄弟ができるような感覚で、子どもたちが楽しく、しかも成長できるという利点をご実感されています。一般的なベビーシッターとは違い、あくまで近所に住む知人やママ友と繋がり、地域ぐるみで子育てをするという感覚。しかも弊社のプラットフォームを介することで保険も適用でき、1時間500円のお礼ルールによって、互いに気を遣わずに頼りあえるのも特徴です。現在は、集合住宅や大型商業施設を中心とした地域コミュニティの形成にも、この仕組みは広がり、役立っています。さらに子育て世代に限らず、シニアの方々も巻き込んだ多世代交流型コミュニティの形成にも一役買っています。

――起業のきっかけは?
 私も子育て世代なので、当事者としての課題意識から生まれたように思われがちですが、実はそうではなく、私自身は世の中の不便を便利にするための事業モデルを、ネットを介して考えるのが趣味かつ特技だったのですね。今から10年前、すでに少子高齢化という社会課題を解決するアクションの中でビジネスチャンスが生まれるであろうと予測。あたりを見渡すと、キャリアを持ちながらライフステージの変化によって離職せざるを得ない女性たちがたくさんいることを目の当たりにし、それを解決する手段としてご近所ネットワークの活用を考えました。当初は自治体に政策提言に行ったり、新規事業にできないか?と企業に対する提案を重ねてきましたが、前例がなく、収益モデルとしても弱いということで採用されず、とはいえ、この先、ますます必要となる事業であるとの確信を深めていました。そこで人生をかけてこの事業に取り組もうと、子育てを頼りあえることで、誰もが社会参画ができる世の中を作ろうと、創業を決意したのです(次号に続く)。

株式会社AsMama
代表取締役CEO
甲田 恵子さん
米国留学を経て関西外大卒業後、環境事業団にて役員秘書と国際協力室を併任。大手通信企業、投資会社勤務を経て2009年に株式会社AsMamaを創業。2016年よりシェアリングエコノミー協会理事着任。
http://asmama.jp/

(豊かな暮らしを創るコミュニティ・ペーパー「ZENCLUB」9月号に掲載)

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