VOYAGE GROUP 取締役CTO小賀流の技術組織の作り方とエンジニアの巻き込み方とは
パーソルキャリア株式会社様が仕掛ける新たなTECHコミュニティ「TECH Street」。“今、気になるヒト”をリレー形式でつなぐ連載記事「ストリートインタビュー」の取材・執筆を担当しております。第11回目のゲストは、株式会社VOYAGE GROUP取締役CTOの小賀昌法さん。
『Engineers in VOYAGE 事業をエンジニアリングする技術者たち』を出版された小賀さんのキャリアを追いながら、その俯瞰力、洞察力、統率力、実行力を生み出してきた源流を探っていきました。手前味噌ながら、たいへん読み応えのある記事に仕上がっております。まさに必読。
(冒頭引用)
――クレディセゾンの小野様から『この間、出版された本の中にも生々しく赤裸々に描かれていますが、地図のない航海を率いる船長としての小賀さんが、今の若いエンジニアの方に届けたい言葉にはきっと価値があると思います』と推薦のお言葉をいただきました。まずは、小賀さまがどのようなご経験を重ねてきて、どのようなお力を身につけられたのでしょうか。
小賀氏:キャリアを積んできた過程で、興味の対象が広がってきたという印象があります。社会人のスタートはプログラマーだったこともあり、興味の対象は自分が書いたコードでした。プログラマー目線で、「良いコード」さえ書ければそれだけで満足でしたね。
それがやがて、実際のシステム全体に興味が移り、そして単に「良いシステム」を作るだけではなく、「本当にお客様に喜んで使ってもらえるようなシステム」を作らなければならないという方向に興味関心が移っていきました。
その後、ヤフーに転職したのですが、インターネットサービスは、それまでに経験してきた受託開発とはビジネスモデルや作り方がまったく違う。作って納品して終わりではなく、リリースしてからが始まりなので、さらにそこからサービスを良くしていくという考え方に切り替わります。
そもそも、受託開発に従事していた頃から、“お客様のために”と思ってやってきましたが、ヤフーに転職してからは、お客様のために継続して良くしていかなければならないので、次に何が必要かというと、良いチームを作ることだと考えるようになりました。
さらに言えば、先ほどの「良いコード」の話も、リリースしたサービスを成長させていくために、個人としての「良いコード」ではなく、チームとして扱いやすい、メンテナンスしやすい、成長させやすいコードが「良いコード」だと思うようになりました。
王道を王道としてしっかりとらえ、そこを着実に歩みながら成果を出し続ける小賀さんの姿勢に感銘を受けました。着ていらしたTシャツも素敵。とても楽しい方でした(伊藤)。